TOEIC800点取得者が、海外赴任時に1年間かけてカランメソッドを受けた体験談をお伝えします。
これからカランメソッドを受けようか悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
- カランメソッドってそもそもなに?本当に英語力が身につくの?
- カランメソッドを受けるのにかかる費用はどのくらい?効果は本当にあるの?
私は、英語力を向上させよう!と思い、いろいろと調べていて『カランメソッド』を知りました。
「カランメソッドは4倍速で英語が身につく?なんだか胡散臭いなぁ」なんて感じていませんか?
正直なところ、私も全く同じ疑問を持ちました。
海外赴任を目前にして英語力をすぐにでも上げたい!という考えから、疑心暗鬼ながらカランメソッドを受け続けて約1年が経過。
カランメソッドだけでもすでに200回以上のレッスンを受けています。
結果として、TOEICリスニングスコアが満点(380点→495)にまで伸び、スピーキングの苦手意識もなくなって海外でなんとか仕事ができるレベルに到達することができました。
私の英語力が伸びたのはカランメソッドを受けたおかげ、といっても過言ではありません。
しかし、カランメソッドは万人におすすめできるものではない!とも感じています。
本記事では、カランメソッドに疑念を抱いている読者の皆さんに対して、カランメソッドの特徴や効果を実体験から解説していきます。
どんな人ならカランメソッドを受けるべきか?についても考察していこうと思いますので、ぜひ最後まで読んでいってください。
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目次
まず最初に、簡単にカランメソッドについて紹介しておきます。
- イギリス発祥の歴史と実績のある第二外国語習得方法
- 英語をダイレクトに考えて話せるようにするための学習方法
- 4倍速く身につくと謳うだけあって、レッスンがかなり厳しい
カランメソッドでは日本語で考える時間はなく、英語を英語のままで捉えていくことで上達を狙っています。いわゆる英語脳の獲得を目指せます。
カランメソッドはいわば英会話版の筋トレ、野球で例えるなら千本ノック、というのがイメージに近いと思います。
Stage1からStage12まであり、Stage12までをマスターすることでTOEIC900点相当のリスニング力を身につけられるといわれています。
英語力を伸ばすという点では、Stage10までマスターすれば十分といわれることもあります。
英語の本場イギリスで発明された世界的に有名な英語教授法として、これまでに35ヵ国以上で教えられており、100万人以上の英語学習者を成功に導いてきた歴史があります。
ネイティブキャンプ
具体的には、各レッスンにおいて以下のまるでノックのようなやり取りを20分間続けるのです。
- 講師がナチュラルスピードで質問を2回読み上げる
- その間に回答を考える or わかるなら質問の途中でも答え始める
- 講師は質問文を読み上げた直後に、模範解答を間髪入れずに読み上げる
- 聞き取った模範解答を一語一句間違えずに答える
テキストを使わずにリスニングだけでレッスンが進行するのも大きな特徴。
レッスン中に頼りになるのは自分の耳だけです。
もっと詳しく様子を知りたい、という方は以下の動画をご覧ください。
実際のレッスンの様子がわかるので、より詳しく知ることができますよ。
日本で正式なカランメソッドを受けられるのは、ネイティブキャンプを含めて3つのサービスのみです。
なぜネイティブキャンプを選んだのか?について話すと長くなるので、本記事では割愛します。
ネイティブキャンプなら7日間の無料体験でもカランメソッドを受講できるので、気になる方は試してみてください。
カランメソッドは、受講するうえで細かいルールがたくさんあります。
どのくらい守らなければならないかは、講師によって多少の差はあると感じていますが、基本的には厳しいトレーニングだと思ってください。
- 授業でテキストを見るの禁止
- レッスン中の質問は禁止
- 講師はナチュラルスピードで話す
- 間違いがあると何度も訂正される
- 講師に要望を出すのはNG
- 必ず短縮形を使用する
- フルセンテンスで答える
- 回答が否定の場合、肯定文も答える
- 予習は絶対にしないほうが良い
正直なところ、カランメソッドのレッスンに慣れるまでは、何度も心が折れそうになりました。
講師によっては必ずしもすべてのルールを守っているわけではないですが、どの講師も時間管理だけはしっかりと守ってくれるので安心してください。
このルールだけを読むと、必ずしも楽しいレッスンではないことが想像できるのではないでしょうか。
ロンドンで誕生以来、50年以上にわたり、世界中で支持されてきた「カランメソッド」。徹底的に反復するよう設計された英語学習法で、他の学習方法と比べ、1/4の学習時間でケンブリッジ試験に合格できることが実証されています。
QQEnglish
ケンブリッジ試験に1/4の時間で合格!なんて言われてもわからないよ…と思いますよね。
もう少し調べてみると、明治大学とQQEnglishとの実証結果がありました。
明治大学がオンラインでの実証実験をしていて、大学生21名にマンツーマンの授業を80時間受けて頂き、結果をTOEICで測定したもの。
80時間とは8時間のマンツーマン授業で2 週間留学 をしたのと同じ時間で、結果は大学生21人全員がTOEICスコアアップを達成したそう。
平均110点アップ、最高250点アップした学生もいたようで、学生たちの満足度も非常に高かったようです。
4倍か?といわれると疑問は残りますが、英語力UPの効果はありそうですね。
最初のうちは非常に簡単な文章を扱います。
例えば、ステージ2であれば以下のようなものです。
- Q:Which do you prefer: tea or coffee?
- A: I prefer coffee to tea.
こうやって文章で読んでみると非常に簡単そうですよね。
しかし、レッスン中は文法事項や単語の説明をすべて英語でされるので易しい文章だからといって簡単に感じるとは限りません。
Present tense(現在時制)、Past participle(過去分詞)、infinitive to(To不定詞)など、文法事項を英語で説明されても最初はわからないことが多くて戸惑いました。
回数を重ねるうちに慣れていくので大丈夫ですが、基礎的な英文法はすでに理解している人のほうがカランメソッドを受けるには良いだろうというのが印象です。
もちろん、ステージがあがるにつれて文章の長さも扱う単語のレベルもあがっていきます。
最もレベルの高いステージ12の文章も1つだけ紹介しておきますね。
- Q:Do you think today’s society means young people tend to be more sophisticated than in the past?
- A: Yes, I think today’s society means young people tend to be more sophisticated than in the past.
この文章はsophisticatedというワードを学ぶための例文です。
ネイティブキャンプのアプリでカランメソッドを受講する場合、テキストは不要です。
毎レッスン5分間の音読パートについてもテキストが表示されるため、テキストを購入せずとも受講し続けることができます。
それでも、復習時には必須なので金銭的に余裕があれば購入しておいた方が良いでしょう。
私は海外赴任後に受講を始めたためすべて電子版で購入したのですが、紙でもっておきたかったと後悔しています。
理由は、復習のしやすさですね。
カランメソッドのテキストは基本的に復習のときにしか使わないので、スマホやタブレット画面をみながら復習するのに慣れていない方はペーパーブックを購入しておくことをおすすめします。
ステージ2からステージ6修了までに約4か月、約9万円かかりました。
詳細は次の表の通りです。
受講開始日 | 完了日 | 受講回数 | トータル費用 | |
レベルチェック | 2021/4/30 | 2021/4/30 | 1 | 0 ※無料体験中 |
Stage2 | 2021/5/2 | 2021/5/15 | 25 | 13,080 |
Stage3 | 2021/5/16 | 2021/6/6 | 38 | 15,680 |
Stage4 | 2021/6/6 | 2021/6/23 | 30 | 14,080 |
Stage5 | 2021/6/23 | 2021/7/26 | 53 | 25,160 |
Stage6 | 2021/7/27 | 2021/8/30 | 52 | 24,960 |
費用の計算式は以下の通りです。
- ネイティブキャンプ月額利用料:6,480円
- 予約費用:25回×100コイン×2円/コイン=5,000円
- テキスト代(電子版):1,600円
- ステージ2の合計費用:13,080円
ステージ5以降は、1日2レッスン弱しか受けられず完了までに1ヶ月以上かかったので、ネイティブキャンプの月額費用を2か月分(12,960円)計上しています。
月額費用が重複している月もあるのであくまで参考程度ですが、ステージ6を終えた時点での合計費用は92,960円でした。
約10万円近い投資なので、振り返ってみると結構な額だなと感じています。
最初の2つのステージ(私の場合はステージ2、ステージ3)を受けているときは、ほとんど効果を感じませんでした。
つまり、60回程度では全く実感できなかったということになります。
しかし、100回受け終わった頃には、以下の効果を少しだけ感じることができました。
- 基礎的な文法の文章であれば英語で口にすることに慣れてきた(スピーキング力向上)
- 細部まで聴き取れるようになってきた(リスニング力向上)
ステージ4修了時点で受けたTOEICでは、リスニングが100点UP(380点→480点)しました。
TOEICのリスニングでほぼ満点を取れるようになったのは、間違いなくカランメソッドのおかげです。
TOEIC対策はほとんどしていませんが、カランメソッドに比べたら音声はゆっくりに感じます。
ステージ7が修了するころに、ようやくTOEICリスニングスコアが満点(495点)になりました。
ここまでカランメソッドだけでも200回以上受け続け、オンライン英会話自体も350回は受講しました。
英語学習の観点ではTOEIC対策はほとんどせずに、オンライン英会話でフリートークをしたのと、カランメソッドを受け続けただけです。
海外赴任をしていたので日常生活のすべてが英語になっていたことも関係していたかもしれませんが、カランメソッドを継続した効果のほうが大きいと感じています。
『英語の基礎力がある人』のほうが間違いなく効果的です。
具体的には、『大学受験レベルの文法知識を習ったことがある(多少忘れていてもOK)』とか、『TOEIC500点以上の基礎英語力がある』といった人向けだと思います。
また、将来海外赴任をしたい!とか海外赴任が決まった人には特におすすめできます。
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これから受けようと思っている方の参考までに私の実体験をまとめておきます。
ステージ2の感想はこちらの記事をどうぞ。
【カランメソッドステージ2】効果はまだない?ネイティブキャンプで受けた感想と費用・期間を解説!